4. 2024年9月21日、土曜日、オークランド市内から電車とバスに乗り、Jucy.comレンタカー会社に着くまで

オークランド市内の朝6時。9月は冬が終わった頃。前日の雨のせいで少し寒い。10度くらい。

朝6時に起きて、オークランド市内を散策

 前日の旅の失敗を挽回すべく、私は朝早くから活動を始めた。Oceanic hostelを出て、港の方へ歩いてみた。そちらに地下鉄の駅があるので、そこでJucy.comレンタカー店に行くまでの交通機関を事前に確かめておきたかったからである。

 Jucyレンタカー店までの行き方をグーグルマップでルート検索すると、電車とバスを乗り継ぐ必要があることが判明した。これにはAT hop cardというプリペイド式のパスカードが必要だ。私はこれを手に入れないといけなかった。 

オークランド市内では、バス路線が発達していて、AT hop cardというプリペイド式カードが必要。

 オークランド市内を歩くと、早朝であることを考慮しても、人が少ないことを実感する。ときどきジョギングする人を見かける程度である。

バスが発達していて、バスを使いこなすことがオークランド市内観光では必須となる。

 バス路線が発達していて、掲示板には到着に関する情報がリアルタイムに表示されていて便利。逆に言うと、バスを使わないニュージーランド観光は面白くないことになる。

やはり、人口が少ないので、都市だけれども人は少ない。

 コンビニエンスストアが開いているが、お菓子とジュースが多く、朝食としては砂糖が多すぎるので、もう少し歩いてみることにした。きっと、マクドナルドでもあるだろう、と予想した。

親切な清掃員が改札内側のトイレを貸してくれた

 私は電車のブリマート駅まで来たとき、急に便意を感じてきた。しかも、かなりの高圧である。見回しても、改札口の外側には無いようだった。しかし、わたしはまだAT hop cardをもっていないので、改札の中に入れない。それを作っている猶予は無い感じだった。

 付近にいるのは、清掃作業員たちだけだった。彼らが改札口内側へ通す職権を持っているようには見えなかった。しかし、ここは訊くしかなかった。

私は訊いた。「すいません、トイレはどこですか。」

清掃員は答えた。「改札を入って、下のフロアーだよ。」

私は言った。「カード持っていないのです。」

清掃員は言った。「そうか。」

私は困った顔をして、じゃっかんうろうろし始めた。そうすると、清掃員は言った。

「ほら、ここから入って、行きな。」

彼は改札口の横の係員用のゲートを開けて、私を通してくれた。

私は礼を言った。「ありがとう。」

ブリトマート駅。清掃スタッフが親切にも私にトイレの為に中に入れてくれた。

 駅のトイレは大変きれいで、私は大いなる安堵感に包まれた。再び、私は改札口に戻り、彼に礼を言って、外に出た。ニュージーランドに着いて以来、初めてニュージーランド人の優しさに触れたような気がした。タクシーでの高額支払い、ホテルでの生活等から、私にとってニュージーランドはマイナスイメージからのスタートだったので、これでマイナス100点がマイナス50点になった気分だった。

朝7時ごろのオークランドの港。

マクドナルドのハンバーガーが小さくて驚いた

 港を散策すると、マクドナルドを見つけた。ニュージーランドに着いてからずっと、日本から持ってきたカロリーメイトしか食べていなかったので、まともなものを食べようと思い、店内に入った。

 オーダー方式は日本と同じで、セルフオーダーの端末機が設置してある。ダブルチーズバーガーを注文した。飲み物はお金を節約するために頼まなかった。

マクドナルド。買う仕組みは日本と同じ。

 できたバーガーを見て、私は驚いた。直径が10センチ位のとても小さなバーガーだったからだ。日本の寄り、二回りくらい小さかった。これで、金額は日本の倍である。ということは、実質4倍高いことになる。

 意外だと思った理由は、ニュージーランドは西洋人が大半を占め、日本人感覚からすると、アメリカンサイズのバーガーが出てきてもおかしくなかったこと、ニュージーランドは酪農国なので調達できる肉が安く済むはずなので、肉の大盤振る舞いができると思ったこと、以上の二点からである。

バーガーが小さくて驚いた。直径10センチくらいだった。地元の欧米人とかマオリ人は体が大きいから、アメリカサイズかと思ったら逆だった。

親切な駅員がAT HOP cardと行き方の世話をしてくれた

 食べ終わった私は、再びブリトマート駅に行き、Jucyレンタカーへ行くためにはどうしたらいいのか、と路線図を眺めた。

 眺めている私がもろ観光客に見えたのだろう。駅員が話しかけてきた。

「どこへいきたいんですか。」

私は答えた。「Jucyレンタカーにたどり着きたいのです。ここです。」

私は自分のスマホでグーグルマップを開き、Jucyレンタカーの位置を彼に見せた。

彼は答えた。「ちょっと待っていろ。あと10分でカウンターが開くから、そしたら私があなたにカードを作ってあげて、行き方を示してあげる。」

私は駅構内を放浪することにした。

ブリトマート駅の構内で図を見ていたら、駅員が「どこに行きたいのか?」と声を掛けてきて、地図とパスカードを作ってくれた。

 規則では七時にカウンターが開くようだったが、その駅員は五分前にカーテンを開けて、私に手招きした。なんて、親切な人なんだろう。日本だったら、規則通りに七時まで開けないだろう。

 駅員は私に訊いた。「電車とバスを使う予定はこの先はどのくらいあるのか。」

 私は答えた。「今日だけ、Jucyレンタカーに行くのに、使うだけだ。」

 それを聞いた彼は、最適だと思う金額がプリペイドされたカードを作ってくれた。それと、「ちょっと待て。」と言って、Jucyレンタカーまでの行程を印刷してくれた。「これで、大丈夫だろう。」と言って、グッドラックのジェスチャーをしてくれた。

 私はAT HOP card自販機での悪戦苦闘をせずに済んだこと、地元の人による最適なルートを知る事が出来たことで大いに喜んだ。ここにきて、ニュージーランドイメージはマイナス5点にまで上昇した。

駅員が作ってくれたAT HOP card。デポジットとプリペイド分で20ドルくらい。
親切な駅員がJucyレンタカーまでの行程を調べて、印刷してくれた。
出発掲示板と一人でAT HOP cardを買う時の自販機。

 私は駅を出て、スーパーマーケットに行ってみることにした。キャンピングカーを借りたら、ずっと、食事は自炊になるので、あらかじめスーパーに何が売ってあるのか知っておきたかったからだ。

 店に入ってみると、日本と変わらない品ぞろえだった。しかし、ニュージーランドは酪農の国だけあって、牛乳とチーズは種類が豊富だった。

オークランド市内のスーパーマーケット。7時から開くところが多い。

公衆トイレは奇麗で、衛生的だった。

 公衆トイレがあったので、私は寄ってみた。外観がお洒落で、室内も非常にきれいだった。観光も大事な産業であることを国が認識しているからこそ、こういう状態なのだろうと私は感心した。

 ただ、この国のトイレットペーパーはちぎりづらく、紙の幅が狭いので、拭きにくいという欠点があることをこれから来る日本人に言っておきたい。

オークランド市内の公衆トイレ。無料。お洒落で、観光産業育成を意識している。
公衆トイレの中。とても清潔。きちんと水洗トイレ。ただし、トイレットペーパーが取りにくいし、幅が狭いので拭きにくい。

 私はホテルに戻って、シャワーを浴びて、ひげをそった。私が借りるキャンピングカーにはシャワーとキッチンシンクが付いているのだが、私はそれらの湯量は弱いものだろうと予想していたので、これからの二週間、ろくにシャワーを浴びれないことを想定して、ここで存分にお湯を使うことにしたのだった。

ブリトマート駅からオタフフ駅まで電車に乗った

 私はすっきりして、ホテルをチェックアウトした。まず、さっき行ったブリトマート駅に行き、そこから、オタフフ駅まで電車に乗った。24分間の電車の旅である。

ブリトマート駅からJucyレンタカーまでの行程。地下鉄STHとバス324、マンゲーレ乗り換え所を経由、バス38で着く。

 車内は奇麗で、問題は無かった。私は窓からオークランド市内の街並みを見ていた。街並みは日本で言えば、郊外であり、そんなに雑然とはしていなかった。しかし、ときどきスプレーの落書きが目に入って来て、不良少年グループはどこにでもいるんだなあ、と感慨に耽るのであった。

地下鉄の車内もとても清潔。
地下鉄は空港まで行かない。バスに乗り換える必要がある。
オタフフ駅。雰囲気は、日本の郊外の駅と似ている。
地下鉄オタフフ駅で。ここで下車して、バスに乗り、マンゲレ乗り換え地点でバスを乗り換えて、Jucyレンタカーに着く。

オタフフ駅でバスに乗った

 私はオタフフ駅で降りた。駅員が作ってくれた行程によると、ここでバスに乗ることになっていた。

 女性の駅員がちょうど歩いていたので、私は紙を見せながら、訊いた。「すいません、バスはどこで乗るのですか。」

 駅員は答えた。「そこを出たら、バスの発着所がある。そこで、一番前のバス停で321以外のバスに乗れ。」

 私はバス停に着く事が出来た。たしかに、次の目的地であるマンゲーレには321以外ならどれでも行くことになっていた。

 5分くらい待って325番のバスがやってきたので、私はそれに乗った。

まずは、オタフフ駅からマンゲレタウンセンターまで行かないといけない。そこでバスを乗り換える。
公衆バスの中。社内放送の自動音声が丁寧でないので、降りるべき場所が近づいているのか分かりづらい。

 私はマンゲーレでバスを降り、38番のバスに乗り換えた。今度は、途中の停留所で降りるので、車内放送を注意して聞いていたが、早口で、きれいな英語には聞こえなかったことで、バス停を過ぎてしまうのではないかと心配した。結局、私は近くにいた女性に訊いて、降車ボタンを押すタイミングを教えてもらった。

 バスはJucyレンタカーを少し通り過ぎたところで停まった。バスの窓から沢山のキャンピングカーが見えた時、私はJucyレンタカーが意外に大きい会社であることに驚いた。そして、その中の一台が今日からの私の相棒になることに私の胸は大いに高鳴った。

Jucyレンタカーに到着

 私はバスを降り、スーツケースを転がしながら、50メートルほど来た道を戻った。

 Jucyレンタカーの柵越しに沢山のキャンピングカーが並んでいるのが見えた。キャンピングカーを貸す事業だけでここまで会社が大きくなれることに私は驚いた。ニュージーランドが如何に自然を売りにして稼げるかを示すいい例だと思った。

 私は、やっと、正門にたどり着いた。さあ、相棒とご対面の瞬間だ、と思った。

とうとうJucyレンタカーに着いた。すでに、かなり旅をした気分だ。

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